エアーズロック(1999/1/15〜1/16)

フライトは夜行便でシドニーには朝に到着し、エアーズロックにも昼に到着できました。ここは1日半の滞在。

現地ツアーを頼まずに来たため、空港に着いたその場でAAT King'sというツアー会社で日本語ツアーを頼み、そのAAT King'sの無料バスでホテルへ。
ツアーは沢山あるだろうとタカを括っていたのは間違いでした。空港でAAT King'sの担当が日本からのパッケージツアー旅行者のピックアップをしているところへ滑り込んで申し込ませてもらったんですね。私達以外の日本人はすべてパッケージでした(^^;;)。

ホテルで一息ついた後、午後3時前にホテル発でエアーズロックの夕暮れの様を見物するサンセットツアーに参加しました。エアーズロックは砂漠気候で乾燥しており、さらに夏は日中40℃まで気温が上がってしまう(50℃とも言っていたような...)ので、外の行動では水が必需品です。。「1人1リットルの水を必ず持ってきて下さい。」と言われたものの、ホテルの冷蔵庫には600ミリリットルのペットボトルしか入ってなかったので、まあ、2人で1.8リットルもあれば十分でしょ、と思って3本だけ持って集合場所へ。ところが、ツアー出発前に細かくチェックが入り、すぐそばのバーでもう1本水を買わされました。意外と厳しいので、びっくり。でも、実際に水をのまずに行動して、脱水症状で亡くなった方も少なからずいらっしゃるようなので、普段水を飲んで歩く習慣のない私も、このときばかりはしょっちょう水を飲んでました。ツアーは、マウントオルガを展望する場所やアボリジニの博物館に行った後、エアーズロックの西側の展望場所でシャンパンとつまみを食べながらサンセットを見物、というものでした。その日のエアーズロックのサンセットは普段以上の良い光景だったとか。夕暮れで光量が少ないので、三脚を持ってくれば良かったと思いました。
アボリジニの博物館やバスの車内での説明で、エアーズロック(アボリジニはウルルと呼んでいる)は聖地であり登るところではない、としきりに説明していました。こういう考えを持った人達もいる、という意味だったのかも知れませんが、登るツアーを主催しているところがこういうことも喧伝していることに違和感を覚えました。この地域の人種問題は複雑なんだなぁと。

夜、何気なく空を見上げると、満点の星空!! ものすごくきれいで、印象的でした。星空を眺めるツアーもあるみたい。参加はしませんでしたが・・・ エアーズロックに行ったら、夜空を眺めるのをお忘れなく。
しかし、明日はものすごく早起きなので、早めに就寝。

オルガ

エアーズロックの夕暮れ



翌日はいよいよ登岩ツアーに参加。登岩は暑くなる前に終えないといけませんので、必然的にツアーも夜明け前の午前5時前からスタート。ねむい(-_-)zzz でもまぁ私達にとっては好都合。午前に終えて夕方(最終便)で発ってしまうように組んでいるからです。チェックアウトは先に済ませておきました。

日の出前にエアーズロックの東側の展望場所でサンライズを見ながら朝食の弁当を食べます。弁当と水とそれらが入った登山用リュックは前日に申し込んでおけば買えます。リュックはエアーズロックリゾートのロゴの入ったけっこう可愛いもの。あとで使えます(使ったことないけど)。お弁当は一番少量のセットで十分。それよりも少し多いものを頼んだんですが、ビスケットやら何やらけっこう余ってしまい、持ち歩くハメに。味は・・・う〜ん、おいしい!! というものでは決してない。

エアーズロックの日の出



食事後は登岩口に着けて各々のペースで登岩開始。軍手をはめていざ、出発!! とはいえ制限時間はあるので、遅すぎる人は辿り着けない方もいるかもしれません。かなりの急勾配の岩肌に鎖だけなので、本当に怖い。おまけにこの日は風が強かった。下などとても向くことができず、もちろん鎖を離すこともできず、生きた心地がしませんでした。黙々と前の人の足元を見つつ足を運びます。息も上がります。途中、あまりにも息が上がってしまい、一度休憩を試みたんですが、休憩するっていっても、岩肌に座るというか、よりかかるだけ。しかも下を向くとこわいのなんの。早々にまた登り始めました。
下山後に下から見て気付いたのですが、この鎖伝いの部分の岩は、大勢の人が歩いたための摩擦で、削れているというか表面がテカテカ光っているんです。歩いていないところよりは実は滑りやすいのではないかと感じました。登り下りの最中はそんなこと考えもしなかったですが。急勾配の部分を越えますと、鎖は無くなり、白いペンキによる道標のみとなります。凄い強風だったので体が押される場面もありました。今これを書いていても身震いする(^^;;)。

登山道

標準的なスピードよりは若干早めに頂上に到着。爽快でした。ここで記念写真をパチリ。しかし、落ち着いて見てみると、頂上に日本人の多いこと、多いこと。う〜ん、ここは一体どこなんだ? 一歩間違うと滑落しそうな本当に怖い場所も途中にあったので、同じ道をまた戻るのかと思うと気が滅入りましたが。日本からのツアーで添乗員として登岩に同行している人がいました。こんな思いをしての登岩を何回もしているのか、と思うと大変な職業だと思いましたね。こういう場合の事故でも労災となるのかな?などという大変不謹慎なことも考えながら、下山に歩き出しました。

頂上

下りは下が見えて怖いという先入観がありましたが、行きと一緒で自分の足元しか見ないので逆に怖くなかったです。疲れませんが、気は遣いました。下りは鎖を持たなくても楽に行けるし、鎖の高さが低いので持ちながら歩くと歩き難い・・・ 一歩一歩踏みしめて進めば、大丈夫。(ダンナは高所恐怖症なので(だったらこんなとこ登るなって?)怖いらしく、下りも鎖を持ったままでした。)下山が終了したら、登岩口は閉鎖されていました。強風のためのようです。道理で登りの人がいなかったわけだ。門前払いを食らわなくて良かった。

かなり早く終了したので、余った時間で付近の散策をしました。岩の横にサイドウォークがあって、制限時間内に岩に登り切る自信のない人はそこを散歩したりできます。岩の頂上まで登ってきた上、なおそこに散策に行くパワーのあるのは、私たちくらいだったみたい・・・ 岩の横にはアボリジニが聖地としている個所が沢山ありました。聖地は写真に撮っちゃいけません、念のため。

制限時間となり全員が揃ったら、岩の周りを走ったり岩の横の池などの散策をして終わりました。ちなみに、頂上まで登った人にはAAT King'sから「登岩証明書」がもらえます。(「witnessed by (ガイドさん) & (バスのドライバー)」なんて書いてあって、ホントに見てたんか〜!? なんてヘリクツこねたりして。) しかし、うぅ〜ん、素晴らしかった。2つのツアーを合わせて、2名で297豪ドルでした。これはディスカウントになっています(地球の歩き方の広告を見せた)。そうそう、AAT King'sの日本語ガイドさんたちは日本人だけではないです。オーストラリア人も何人かいて、その人達の日本語の上手いこと。これは感心しました。これ以外でも、オーストラリア人は非常に親日的ですから、日本語堪能な人は多いです。有難いことです。また、そのホスピタリティには素直に感心します。

登岩証明書


フライトは最終便なので、数時間余りました。昨日のうちにお土産は買っておいたのですが、もう一度くまなく見て廻りました。ついでに他のホテルとかも見て廻ったり。もちろん軽食も摂ったり。リゾート内をぶらつく時間が出来てよかった。これくらいでここは充分堪能できました(^^)。

エアーズロックからは最終便でケアンズに向かいます。エアーズロックを朝一の便で発ってもハミルトン島にはその日に着くことができませんので、こちらにできるだけ長く滞在し、中継のケアンズには半ば寝るためだけに入ります。時間があれば中心部のDFSとかに行っても良かったのですが、スコールで着陸がかなり遅れたため、本当に寝るだけになってしまいました。雨季は予定が狂いやすいですね。ハミルトン島からの帰りがこれだったら、と思うと...。

空港で車(バン)を頼んだところ、ホリディインへの宿泊者は無料扱いで乗せてくれました。ホリデイインの他、いくつかこのような契約をしているホテルがあるようです。今回の旅行はやたら「Complimentary」という言葉に恵まれる・・・ラッキー!!
そのホリディインケアンズには有名なイタリア料理の店があります。本当はそこで食事をするつもりだったのですが、着いた時間が遅くて間に合いませんでした。ファストフードで済ましました。登岩の疲れもあるし明日は早いので、早く寝ました。

翌日。この日のフライトは猛烈に早い時間で、チェックインのときに頼んでおいた空港行きのバンでホテルを出たのは4:40です。チェックインではJALの宿泊クーポンを出しただけ、このホテルでは何も使わず食べず。当たり前ながら金銭の受渡は無い。それでこんなに早く(朝4:30)チェックアウトするっていうんで、フロントの人も半ば呆れ顔って感じ(^^;;)。もちろんバンもタダ。他のホテルから乗ってきた日本人カップルはチケットを買わされてました。お気の毒に・・・
5時頃に空港に着きましたが、当たり前ながら閑散としていました。時間と共に徐々に増えてきましたが、何故か日本人が多い。ベンチで座っていると、旅行会社の日本人現地係員に何度も声をかけられました(^^;;)。皆ハミルトン島へ行くんだろうなぁ。



ハミルトン島へ