カンクン (1999/9/4〜9/7)

カンクンは、私が大学4年生のとき、初めての海外旅行(卒業旅行)で訪れた、思い出の場所・・・ 海がと〜ってもキレイだったので、「いつか一緒に行こうね」とダンナと話していたものの、実際行くことはないだろうな・・・と、思っていたら、なんと、実現しました!!

行くのは2回目、とは言っても前に行ったのは7年前・・・ ほとんど「初めて」のつもりでカンクンに乗り込みました。 9/4夜、カンクン到着。空港から乗合バンでホテルへ。バンにはもうこれ以上1人も乗れないというほど、ぱんぱんに詰め込まれてしまい、車が揺れるたび押し合いへし合い・・・。南側から順番にいろんなホテルに停まります。ホテルはどこにしようか迷ったあげく、五つ星ホテル(!!)のリッツ・カールトンにしました。リッツと聞くと、「うわ、高そう・・」と思ってしまうし、実際日本のエージェントに頼むと36000円だか7000円だかしていて、リッツはあきらめようかと・・・ でも、もしかしてインターネットで直接取れば安いかも、と思い、リッツ・カールトンのHPにアクセス。オフ・シーズンだったこともあって(オフ・シーズンといっても、もちろん十分泳げます・・・)、普段1泊300ドル以上もしている部屋が175ドルで取れました!! しかもオーシャン・ビューじゃなくてオーシャン・フロント!! 雰囲気・設備ともにGoodでした。

リッツの部屋からの景色部屋の窓からの眺め

歓楽街から少々離れている立地なのですが、バスがホテル街と歓楽街を24時間運行しており、不自由しません。しかも一人一回4.5ペソ(二人で1米ドルでも通用する)と安い。バス停で数分待たずに乗れるというのも凄い。なんたって、乗用車よりバスのほうが多いと思える時間もありますしね。それくらい沢山のバスが走りまくっているんです。それも猛スピードで。

ホテル到着後、夕食を食べに行くことに。とりあえずスーパーマーケットにも行ってみたかったので、ホテルから一番近いショッピングセンター「ククルカンプラザ」に向かうことにした。地図で見るとすぐ近くのようだったので、「バスに乗るまでもないね」と歩いて行くことにしたのですが・・・ これがなかなか、結構遠い。20分くらいは歩いたでしょうか。ようやくククルカンプラザに到着。バスもたくさん走ってるし、わざわざ歩いて行くもんじゃない、と納得。もう遅い時間だったので、中のお店はほとんどしまっていましたが、1階にあるスーパーマーケットと、2階のレストランフロアはまだ営業中。とりあえずスーパーで、ミネラルウォーター・ビール・スナックなどを購入。買い物はメキシコペソでもUSドルでもどちらでも通用するのでとっても楽(ただし、USドルでお買い物しても、おつりはペソで返ってきます)。
夕食はあまりお腹がすいてなかったので、ファストフードですませました。・・・でも、メキシコ料理のファストフード!! タコスやらエンチラーダスやら・・・お味はもちろんGood。大満足でした。

翌日−。この日はコスメル島へシュノーケリングに。カンクンにはシュノーケリングやダイビングはあまりポイントがありません。正確にいうとあるにはあるんですが、言葉の問題と交通の問題から、個人的に行くには難しいらしい。ツアーガイドを使わないと無理でしょう。シカレ、シェルハ(どちらも海上遊園地のようなもの)、イスラ・ムヘーレス(ムヘーレス島)、コスメル島がポイントとなっています。
なかでもコスメル島は一番水がキレイらしい、ということで、現地のコスモスツアーという日本語ガイドツアーを頼んだところ、なんと、その日は私達1組だけでした。ガイドさん+ドライバー+私たち二人の計4人で車に乗って出発!! 専属ガイドさんかぁ・・・なんか悪いなぁ。ダイビングをやる場合は本来はアクアワールドという会社のツアーに申し込んで、それにコスモスのガイドさんが付いていくスタイルのようなんですが、シュノーケルしかやらないためにコスモスの車でフェリー乗り場のある、プラヤ・デル・カルメンという町まで行きました。カンクンほど観光地化されてないらしく、こちらはだいぶ素朴な感じ。フェリーで1時間ほどでコスメル島着。そこからタクシーで「チャンカナブ国立公園」に行きました。
ここは他のポイントと違って、日焼け止め等にあまり煩くないらしいです。また、シュノーケリングのライフジャケットは他のポイントでは義務のようですが、ここでは義務ではありません。ただ、シュノーケルにはちょっと水深が深いかな、って感じ。透明度は聞いていた通りで素晴らしく、ダイビングには適しているのかもしれません。水は非常に濃いブルーでした。海の中に、女神像やら、生贄の心臓を置く台(なんていう名前なんだろう?)が沈んでいます。ダイビングする人はそれに触ってくるように、とわざと沈めてあるらしい。私達が案内されたポイントでは、魚の種類は少なかったと思いました。私たちが泳いだ日には(たくさんではなかっけど)クラゲがいました。雨季だったので、多少水温が低かったのかも。
この地点・時点を単純に比較すれば、バハマ(ブルーラグーン島)の方が良かったかな。バハマの海水は凄く塩っぱかったですが、水温が高く、浅い珊瑚礁で、魚の種類は豊富だったように思いました。
水際で足ヒレを付けて水に入ろうとしていたら、魚が足に食いついてきました。人が撒いたエサと勘違いしたんでしょう。これにはビックリ。歯形が付きましたし。

ツアーには昼食代が含まれています。昼食は、浜辺のレストランバーで。最初にお通し(?)として、トルティーヤとサルサソースが出てきます。このサルサがおいしくって、喜んで食べてたら、ガイドさんがサルサの作り方を教えてくれました。ざく切りトマト、みじん切りのタマネギと青唐辛子、香草(コリアンダー)を混ぜて、塩とレモン汁で味付けするだけなんだそうな。日本に帰ったら早速作ってみよ〜っと。あと、ガイドさんのおすすめで頼んだ「セビッチェ」がたまらなく美味でした。エビのマリネみたいな感じ。メキシコ料理ってホント好きだなぁ。あ、あと私たちはやらなかったんですが、最初に出てきたトルティーヤを少し(こっそり)持ち帰って、それを持って海に入ると、魚がうわーっっと寄ってくるらしいです。・・・やれば良かった。

浜辺にはたくさんのイグアナがいます。・・・ホントにたくさん。こちらが近寄ると、あっと言う間に逃げていってしまいます。でも、こんな間近でイグアナ見たの初めて。

イグアナイグアナ

帰りのフェリーに乗る前に、コスメル島の民芸品店に立ち寄りました。ダンナはここでTシャツを購入。行く先々でTシャツを買うのよね、このかたは(着ないけど)。旅の思い出ってことなんでしょう。
フェリーに乗って、再びプラヤ・デル・カルメンへ。その後コスモスツアーの車で事務所まで行き、ツアー代金を支払って、ホテルまで送ってもらいました。

シカレ、シェルハには短期滞在のため行ってないです。こちらは日焼け止め禁止。こちらは浅瀬らしいので、シュノーケルには良いのかも。
コスメル島にはご多分に漏れずスイムウィズドルフィンがありますが、バハマで経験済みなのでやりませんでした。先程シュノーケルポイントで紹介したところにはどこもあるそうですが、現地ツアーのかたによると、どれも予約を取るのはかなり難しいそうです。

コスモスツアーコスモスツアー(フィエスタ・アメリカーナ・コーラル・ビーチホテル前)

ホテルに戻ってシャワーを浴びたあと、夕食を取りがてら歓楽街まで出かけることに。今度はちゃんとバスを使って、プラサ・カラコル、フォーラム・バイ・ザ・シー、プラサ・フラミンゴなどのショッピングセンターを見てまわる。私たちの泊まっているリッツ・カールトン周辺とは全然違い、やはり歓楽街は活気がある!! 音楽がガンガン流れていて、ダンスフロアが外からまる見えのお店もあったりして。途中、可愛いカエルのキャラクターが有名なディスコ、セニョール・フロッグスの前を通り、入り口で写真を撮る。さすがに一晩中踊りまくるパワーがなくて、お店の中には入らなかったけど、いろんな人の旅行記から察するに、入ってみるのも楽しいかも。ククルカンプラザにオフィシャルショップがあって、いろんなキャラクターグッズを売っています。お土産にGood。
結局この日の夕食は、歓楽街ではなく、リッツ・カールトンよりもさらに少し南に行ったところにある、「ラ・ドルチェ・ヴィータ」というイタリアンレストランにしました。なんとこのお店、日本語メニューがあります・・・ パスタはもちろんすごくおいしくってGoodなんだけど、ここのお店の印象に残ったところは2つ。まず1つめは、マンゴーダイキリ!! これは絶品だった!! ウエイターのオススメかなんかで頼んだんだけど、と〜ってもおいしかった!! そしてもう1つは・・・「ワニ」です。・・・といっても、ワニ料理を食べたわけではありません、念のため。この店は海側ではなくラグーン沿いに建ってるのですが、こうしたラグーン沿いのレストランにはラグーンに残飯を投げ入れる店があり、それを目当てにワニがやってきたりするのです。この日もご多分にもれず、ワニが来てました。ウエイターがワニの見えるところまでわざわざ案内してくれて・・・ 小さなワニだ、と彼は言ってましたが、見る者にとってみればデカいです。あんなのにパクっと食われちゃったら・・・なんて考えたくないなぁ(^^;;)。
お腹いっぱい食べ過ぎちゃったので、帰りはバスを使わず歩いてホテルへ。その後は疲れて早めに就寝。

翌日は、特に何の予定も立てていなかったので、ゆっくり過ごすことにしました。
まず、朝食。ラグーン沿いに建っている「エル・キャプテンズ・コーブ」というレストランへ。ビュッフェスタイルの朝食が6ドルくらいで食べられます。水際(ラグーン側)の席へと案内されたんですが、眺めは最高、風も爽やか。朝食中にジャングル・ツアーに向かうジェットスキーの行列を見ました。お味もGoodで、超おススメ!!

エル・キャプテンズ・コーブエル・キャプテンズ・コーブの水際の席からの眺め

朝食後は、遺跡見学へ。遺跡はカンクン市街のところどころに点在しており、私達はホテル街の遺跡(エル・レイ遺跡)を見学しました。地図で見ると、朝食を摂ったレストランからそれほど離れていないようだったので、腹ごなしに少し歩こうということになり、バスを使わず歩き出しました・・・が、またまたやってしまいました!! 地図では近くても実際は・・・ 猛暑の中、40分くらい歩いたでしょうか・・・。汗はとめどなく流れるし、息はあがるし。遺跡にたどり着いたときには、疲れ切っていて・・・入り口でお水を買ってしまいました。入場料を払って中に入ると、ビーチパラソルのようなものを指したあやしげな外国人が近づいてきて・・・と思ったら、遺跡の専属ガイドさんでした。くわしく説明しながら中を案内してくれます(英語)。もしかして、頼んでないのに勝手にガイドをしたあげく、無理矢理料金を請求する、アレではないだろうか・・・と、いささか疑心暗鬼になってしまいましたが、そんなことはなく、入場料のみでOKでした(ガイドさん、疑ってごめんね)。遺跡の敷地内のいたるところに、イグアナがいます。途中のゴルフ場の入り口のところにもいました。でも、すぐ逃げていっちゃって、なかなか写真を撮らせてくれない・・・
有名なチチェン・イッツァ(世界遺産です)には滞在期間の都合で行きませんでした。ここのピラミッドに登るのは名物ですが、年々損傷が激しくなっていてそのうち登れなくなるという話です(ガイドさんから聞いたところによる)。7年前に行った時には、このピラミッド(エル・カスティージョという)に登りました。階段の幅がすごくせまくって、行きはよいよい帰りはコワイ・・・下りがめちゃめちゃこわかった。時間があれば行きたかったというダンナだけど、高所恐怖症のアナタには残念だけど、うん、まず無理でしょうね〜。市街からかなり遠いため(バスツアーです)丸一日つぶれてしまいますので、よく検討しましょう。行く価値は十分アリだと思います。

エル・レイ遺跡エル・レイ遺跡(神殿)

遺跡から戻ると今度はホテルのプールへ。・・・でも、プールより海の方が楽しそ〜っってことで、ホテル前のビーチで泳ぐことに。海はほんっと〜にキレイです。遠くは非常に濃い青色、海辺に近づくに従ってまさにマリンブルーへ変化する。ゴミが少ないし、透明度が非常に高いし、砂浜が遠浅なのでとても泳ぎやすい(私は泳げないけど)。何十年も前から観光地化されているにも関わらず、これだけのキレイな海を維持しているのはスゴいことです。海に入ってはしゃぐもよし、砂浜に寝そべってぼーっと海を眺めるもよし。最高にくつろいだ時間を過ごせます。ホテルは沢山あるけれど、海辺にいる人は少なく、エクスクルーシブな気分を味わえました。

海

海に大満足したあと、明日カンクンを発つので夕方からおみやげを買いに「ククルカンプラザ」へ。やっぱりメキシコらしいものを、と思いいろいろ物色して、サボテン型のグラスを発見。ちょっと重たいかな〜と思ったけど、購入。あとは、セニョール・フロッグスのオフィシャル・ショップでこまごまとしたキャラクター・グッズを買う。「CANCUN」という文字が入っているのがポイント。どこのおみやげかわからないんじゃ、つまらないもんね。「ククルカンプラザ」内にある「ラテール・キュイット」というお店では、カンクンの土で作った器などが買えます。カンクンの土でできてるなんて、いかにもおみやげになりそうで、いいと思いません? 取っ手のところがサボテンの形になっている、シュガーポットとミルクピッチャーが買いたかったんだけど、私が行ったときはたまたまなくて、残念ながら手に入りませんでした。

サボテン型のグラス セニョール・フロッグスのマグネット

今日の夕食は、日本出発前から是非行こうと心に決めていたレストラン「マンゴ・タンゴ」。毎晩8時30分からディナーショーをやっていて、ショーとコースディナーでUS$38です。ショーを見ながらお食事できます。ひと通りショーが終わると・・・陽気な店員さんたちが踊りながら席の間を回りだして、お客さんをピックアップしていき・・・どんどん人数が増えて、"いもむし"状態になって、ライブステージへとあがります(もちろん、私もダンナもステージ上へ)。すると!! 音楽が鳴り出して、お客さん共々ステージの上で踊りまくる!! いろんな曲が次々と流れて、息つく間もなく踊らされます。・・・これが楽しいっっ!! とくにみんなでそろって「YMCA」を踊る姿は圧巻でした。ひと通り踊ったあとは、ステージはお客さんのためのダンスフロアに変わり、いろんな人たちが思い思いのスタイルで踊りまくってました。私たちは適当なところで帰ってきてしまったけど、こんな光景がきっと朝まで続くんだろうなぁ・・・(^^;;)。とにかく最終日の夜を飾るにふさわしい、楽しい食事(と適度な運動!?)となりました。

翌朝−。今日は次なる目的地、サンフランシスコに向けて出発。名残惜しいので、朝から海辺をお散歩。ホントに海がきれいだなぁ。最初っからカンクンをおすすめしていた私はもとより、ダンナもすっかりカンクンのとりこになってしまったらしく、「また、絶対に来ようね。」と誓い合う。・・・また来るために、日本に帰ったら再びバリバリはたらくぞぉっ!!

サンフランシスコへ